正直私自身が良く分かってない項目だったので、記事にしてまとめておきます。
vSphereにおけるディスクモードとは
vSphere 7.0では、仮想マシンにおける「ディスクモード」を3つの中から選択できます。
ディスク モードは、仮想ディスクとスナップショットの関係性を決定します。次のオプションがあります。(ドキュメントから抜粋)
- [依存型]:依存型モードはデフォルトのディスク モードです。仮想マシンのスナップショットを作成すると、依存型ディスクがスナップショットに含まれます。以前のスナップショットに戻すと、すべてのデータがスナップショットの作成時点に戻ります。
- [独立型:通常]:通常モードのディスクは、物理コンピュータ上の従来のディスクと同様に動作します。通常モードのディスクに書き込まれたすべてのデータは、スナップショットを元に戻した場合でも、永続的にこのディスクに書き込まれた状態になります。仮想マシンをパワーオフまたはリセットした場合、ディスクとそのすべてのスナップショットが保持されます。
- [独立型: 読み取り専用]:読み取り専用モードのディスクは、読み取り専用ディスクのように動作します。読み取り専用モードのディスクへの変更は、仮想マシンをパワーオフまたはリセットしたときに破棄されます。読み取り専用モードでは、仮想マシンを再起動しても、仮想ディスクの状態は常に同じです。ディスクへの変更は REDO ログ ファイルに書き込まれ、このファイルから読み取られます。REDO ログ ファイルは仮想マシンのパワーオフまたはリセット時、あるいはスナップショットの削除時に削除されます。
ちなみに、英語版の表示だと「Dependent」や「Independent - Persistent」と表記されます。
主な違いとしては、スナップショットを取って戻したときの挙動が異なります。
使い方としては、バックアップのような用途が多い機能だと思いますので、特にこだわりがなければ依存型を選択することが多いでしょう。
vDPや一部アプライアンスなど
.ovaファイルや.ovfファイルで提供されている仮想アプライアンス製品などは、このディスクモードが変更されている場合が多いです。
タイトルにもある通り、vDP(vSphere Data Protection)などが顕著で、ディスクモードが展開時点で変更されている場合は、スナップショット取得前にディスクモードを変更する必要があります。
※ DELL コミュニティより画像を拝借しました。
ディスクモードを変更していない場合は、有事の際に思い通り戻せない原因となりますので、覚えておいて損は無いと思います。
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