VMware ESXi 7.0 Update 2がリリースされました!

ESXi 7.0 Update2がリリースされました。(2021年3月9日)
個人的に気になる機能をご紹介します。(ゆるい記事です)
https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/rn/vsphere-esxi-702-release-notes.html


気になる機能

AMD Zen CPUのパフォーマンスの向上

ESXi 7.0 Update 2を使用すると、すぐに使用できる最適化により、さまざまなベンチマークでAMD Zen CPUのパフォーマンスを最大30%向上させることができます。
更新されたESXiスケジューラーは、AMD NUMAアーキテクチャーを最大限に活用して、仮想マシンとコンテナーの最適な配置決定を行います。AMD Zen CPUの最適化により、より多くのVMまたはコンテナーをより優れたパフォーマンスでデプロイできます。

EPYC用の更新ですね!パフォーマンスが若干不安との声がありましたが、
この更新によって多少は改善していると思われます。

vSphere Lifecycle Managerの高速アップグレード

vSphere 7.0 Update 2以降、仮想マシンをメモリに一時停止し、クイックブート機能を使用することで、アップグレード時間とシステムのダウンタイムを大幅に削減し、システムの起動時間を最小限に抑えることができます。
ESXiホストを更新するときに、仮想マシンを移行したり、電源をオフにしたり、ディスクに一時停止したりする代わりに、仮想マシンをメモリに一時停止するようにvSphere LifecycleManagerを構成できます。

Lifecycle Managerの高速アップデートがサポートされたようです。
中小企業などでは使用しているところもあるのではないでしょうか。

一部のESXiの設定ファイルは読み取り専用になりました

以下の ConfigStore に格納された構成ファイルが読み取り専用になりました。

/etc/keymap
/etc/vmware/welcome
/etc/sfcb/sfcb.cfg
/etc/vmware/snmp.xml
/etc/vmware/logfilters
/etc/vmsyslog.conf
/etc/vmsyslog.conf.d/*.conf

今後はESXCLIコマンドを使用することによってのみ変更が許可されるようです。 …元々ESXiの中身ファイルを変更するのは推奨されませんが、、


修正された既知の問題

APDまたはPDLの状態から回復した後、クラスター化された仮想ディスクのサポートが有効になっているVMFSデータストアにアクセスできないままになる場合があります

この問題は、クラスター化された仮想ディスクのサポートが有効になっているデータストアでのみ発生する可能性があります。データストアがAllPaths Down(APD)またはPermanent Device Loss(PDL)状態から回復すると、アクセスできないままになります。

VMkernelログにはSCSI3 reservation conflict、次のような複数のメッセージが表示される場合があります。

2020-02-18T07:41:10.273Z cpu22:1001391219)ScsiDeviceIO: vm 1001391219: SCSIDeviceCmdCompleteCB:2972: Reservation conflict retries 544 for command 0x45ba814b8340 (op: 0x89) to device "naa.624a9370b97601e346f64ba900024d53"

かなり恐ろしいバグですね。APD/PDL中はパニックになっているのに、更に大変なことになりそうです。修正されてよかった。